記事 03
かぎ針編み初心者の始め方|道具・くさり編み・細編みの練習
かぎ針編み初心者向けに、糸と針の選び方、作り目・くさり編み・細編みの操作を解説。細編み10目を3段編む練習で、目の数え方と折り返しを確認できます。
目次
かぎ針編みは、毛糸に合うかぎ針を1本用意し、最初の輪を作るところから始めます。まずはくさり編み、次に細編みを練習しましょう。このページでは、細編み10目を3段編むところまで、針を入れる位置と目数を順番に確認します。
練習に使う道具をそろえる
| 道具 | 選び方・使い道 |
|---|---|
| 毛糸 | 編み目を見分けやすい、明るい単色で毛足の短い糸を選ぶ |
| かぎ針1本 | 毛糸ラベルの「かぎ針」欄にある号数に合わせる。作品を編む場合はレシピの指定を確認する |
| とじ針・はさみ | 編み終わりに糸を切り、糸端を編み地へ収める |
| 段数マーカー | 任意。各段の最初の細編みを見失う場合に付ける |
かぎ針の「6/0号」と棒針の「6号」は別の規格です。数字だけを見て選ばず、針の種類まで確認します。かぎ針とレース針の号数の違いは、クロバーの道具解説でも確認できます。
毛糸玉から糸を出し、手の位置を落ち着かせる
糸を引き出す位置は毛糸玉の形やメーカーの案内に合わせます。中心から取ろうとして大きな塊が出た場合は、引っ張り続けず、ほどいてから編み始めます。手元へ少し糸を出しておくと、編むたびに毛糸玉を強く引く必要がなくなります。
右手に針を持つ場合は、左手で糸の張りを調整し、親指と中指などで作り目に近い部分を支えます。編み進むにつれて支える位置も手元へ移します。針先だけを追うより、「糸をかける手」「編み地を支える位置」「フックが通る向き」を一つずつ見ると、引っかかる場所がわかります。ごしょう産業の基礎動画一覧で持ち方と最初の目を確認できます。
毛糸をとじ針へ通しにくいときは毛糸用糸通し、目を見失うときは開閉式マーカーを補助にします。針穴に対して太すぎる糸を無理に押し込んだり、針を強く握って糸のきつさを補ったりせず、道具と糸の組み合わせも確認してください。
細編み10目を3段編んでみる
完成サイズを指定しない操作練習です。右手に針を持つ場合を想定し、各段の立ち上がりのくさり1目は、細編みの10目に数えません。手の位置がわかりにくいときは、クロバーの基本の編み方の図と合わせて進めてください。
- 針に最初の輪をかける。 糸端を残して輪を作り、交差した部分を押さえます。針で毛糸玉につながる糸を輪の中へ引き出し、糸端を引いて針に輪を沿わせます。針が動く余裕を残し、この最初の輪は目数に数えません。
- くさり編みを11目編む。 毛糸玉につながる糸を針にかけ、針にある輪の中へ引き出します。これを11回繰り返します。針にかかっている輪は数えず、その下にできたV字の目を数えます。
- 1段目の最初の細編みを編む。 針に近いくさりを1つ飛ばし、2つ目のくさりの裏側にある小さな山へ針を入れます。糸をかけて引き出すと針に輪が2つできます。もう一度糸をかけ、その2つを一度に引き抜きます。
- 残りのくさりにも1目ずつ編む。 次のくさりの裏山へ移り、同じ動きで細編みを編みます。端まで進むと細編みは10目です。飛ばしたくさり1目が立ち上がりに当たります。
- 2段目は、編み地を返して10目編む。 くさりを1目編んでから編み地を返します。直前に編んだ細編みの頭にあるV字の2本へ針を入れ、細編みを1目編みます。その後も前段の目に1目ずつ編み、最後の細編みまで拾います。前段の立ち上がりには編み入れません。
- 3段目も同じように編む。 くさり1目、編み地を返す、細編み10目の順に進めます。3段とも10目になっていれば、この練習の確認は終わりです。
| 確認する場所 | 数えるもの | 数えないもの |
|---|---|---|
| 作り目 | 編み終えたくさり11目 | 針にかかっている輪、最初の結び目 |
| 1〜3段目の終わり | 細編みの頭のV字を10個 | 各段の立ち上がりのくさり1目 |
9目になったら、段の最後の細編みを飛ばしていないか確認します。11目になったら、同じ場所へ2目入れたか、立ち上がりへ編み入れていないか見直してください。最後の段の途中で止める場合は、針の輪を大きくしてマーカーで留めると、ほどけにくくなります。
練習を終えて糸を切る場合は、糸始末に使う糸端を残し、切った糸端を最後の輪から引き出して締めます。とじ針で裏側の編み目に通す手の動きは、クロバーの糸始末動画で確認できます。幅を保って編めたら、四角いコースターの作り方へ進みましょう。
うまく編めないときは、目数と針の位置を分けて見る
| 起きたこと | 確認する場所 | 練習での対処 |
|---|---|---|
| 段を重ねると幅が狭くなる | 各段の最後の細編み | 最初と最後の目にマーカーを付け、10目あるか毎段数える |
| 幅が広がる | 立ち上がりのくさり、同じ目への編み入れ | この練習では立ち上がりに編まず、前段の各目へ一目ずつ編む |
| くさりの裏山へ針が入らない | 最初のくさりの締め具合 | 針の細い先だけで輪を締め込んでいないか確認し、土台から試し直す |
| 糸が割れる | 針先で糸の一部だけを拾っていないか | 引き抜く前に糸が全体で針にかかっているか見る |
| 目数は同じなのに幅が違う | 段ごとの糸の張り方 | 10目を保ったまま持ち方を確認し、強く引く・緩める操作を急に変えない |
これは原因を調べる入口です。目が足りないまま次の段で増やすと、誤りの場所がわからなくなります。数が変わった段で止まり、最後に合っていた位置から見直してください。
基礎動画の見る場所を絞る
くさり編みでは「針にある輪を除いて数える」、細編みでは「糸を引き出したあと、針に二つの輪がある」、糸始末では「糸端をどの目へ通すか」を見ます。動き全体を一度で覚えず、確認点ごとに動画を止めてください。
この練習は右手に針を持つ例です。左手に針を持つ場合は、針を入れる向きまでわかる左利き向け教材や指導を選んでください。写真だけを反転して、文字や記号もそのまま読めるとは限りません。
糸と針を変えるのは、次の試し編みで
操作練習の糸は、明るい単色で毛足の短いものだと、V字と裏山を見分けやすくなります。濃い色や毛足の長い糸を使いたい場合は、まず見やすい糸で同じ操作を確認してから試す方法があります。
針の号数は練習なら糸ラベル、作品ならレシピを起点にします。グリップ付きでも全員に合うわけではないため、持ちやすさを確かめてから道具を増やします。価格帯ごとの一括した使いやすさは判断できません。
作品では、指定の針を使っても手加減によって寸法が変わります。針や糸を替えるときは試し編みで確認し、編みかけの途中で号数を替えて幅を合わせないようにします。必要な道具は道具の選び方、費用を抑える準備は100均の買い物の確認点を参照してください。
練習の次は、増やす工程を一つ選ぶ
| できたこと | 次の候補 | 新しく確認すること |
|---|---|---|
| 細編み10目を保って往復できた | 四角いコースター | 実寸を測り、幅と高さを合わせる |
| 一枚を糸始末まで仕上げられた | リボン | 中央を絞り、形を固定する |
| ゴムへ細編みを入れる練習をしたい | シュシュ | ゴムを伸ばす余裕と輪の終わり |
| 増減や仕立てにも進みたい | ポーチ・巾着 | 底や脇の形、開閉部分 |
公式レシピを使うなら、クロバーのシンプルコースターで材料と仕上げを確認できます。色替えなら縞模様のコースター、輪の模様ならグラニースクエアコースター、ゴムへの編み付けならくさり編みのシンプルシュシュが別の候補です。各レシピの目数や始め方は、この10目練習とは別に読み直します。
小物7種類の比較は工程を比べたいとき、最初の作品の決め方は一つに絞りたいときに使えます。完成時間を競わず、新しい操作を小さく試してから進めましょう。
長編み・輪編みへ進むときの確認点
細編みができたら、次に作る作品に合わせて長編みを練習します。長編みは、針へ糸をかけてから指定位置に入れ、引き出した後の輪を二本ずつ引き抜いて仕上げる基本の編み方です。細編みとは段の高さが異なるので、立ち上がりと最初・最後の目を改めて確認します。日本ヴォーグ社の基本の編み方では細編みと長編みを図で照合できます。
丸いコースターや花は、くさりを輪につなぐ作り目、糸で作った輪へ編み入れる作り目など、指定された始め方を選びます。最初の一目にマーカーを付け、増し目をする段の終わりで総目数を数えましょう。段の終わりを引き抜き編みでつなぐ方法と、つながずらせん状に編む方法は、同じ「輪編み」でも管理の仕方が異なります。
ミニ巾着、丸いコースター、シュシュ、グラニースクエア、花モチーフバッグへ進むときも、作品名より新しい工程で選びます。モチーフなら一枚を仕上げて寸法を測り、バッグに必要な枚数やつなぎ方を確かめてから編みためます。目数・寸法・糸始末まで説明のあるレシピを使ってください。
六角形のモチーフをつなぐバッグやフリル巾着なら、角の配置や口の仕立てが新しい工程になります。花冠や子ども用ポシェットは使う人の寸法、リフ編みのコースターや凹凸のあるバッグはその模様の基本操作、レースのハンカチは細い糸の扱いを先に試します。作品の候補を広げるときは小物の用途別比較も使えます。
材料選びから迷う場合はキットの内容と説明を比較し、自分で進めにくい操作がある場合は教室の選び方を確認してください。「初めて針を持つ人」と「基本はできて初めてその作品を作る人」では、必要な説明が違います。
作品に出てきたときに調べる、かぎ針の技法
基本の先には、高さ・針を入れる位置・目のまとめ方を変える技法があります。以下はごしょう産業の公式動画一覧で探せる技法を、調べたい目的ごとに整理したものです。すべてを先に練習する必要はありません。編み図で使われた名称と本数まで一致させ、その動画を見てから一模様だけ試します。
| 調べたいこと | 該当する編み方の例 | 見比べる場所 |
|---|---|---|
| 目の高さを変える | 中長編み、長編み、長々編み、三つ巻き・四つ巻き長編み | 最初に針へ糸をかける回数と、途中の引き抜き方 |
| 段をつなぐ・縁を作る | 引き抜き編み、ねじり細編み、バック細編み | 針を進める方向、仕上がりの表裏 |
| 畝や立体的な線を作る | すじ編み・うね編み、細編み・中長編み・長編みの表引き上げ/裏引き上げ | 目の頭を拾うのか、編み目の柱へ針を入れるのか |
| 目を交差させる | 中長編み・長編み・長々編みの1目交差、長編みの左右上交差・3目交差、クロス編み | 先に編む目と、後から戻って編む目の位置 |
| ふくらみを作る | 中長編み・長編み・長々編みの玉編み、変わり玉編み、引き出し玉編み、パプコーン編み | 途中までの目をまとめるのか、完成した目をどう扱うのか |
| 一つの場所から目を増やす | 細編み・中長編み・長編みを2目/3目編み入れる、松編み、シェル編み | 編み入れる根元と、出来上がる目の数 |
| 複数の目を減らす | 細編み・中長編み・長編みの2目/3目一度、長編み4目一度 | 拾う前段の目数と、仕上がった頭の数 |
| 分岐した形を作る | Y字編み、逆Y字編み | 記号の根元と先、針を入れる位置 |
| 輪・小さな飾りを作る | 細編み・長編みのリング編み、ピコット、変わりピコット | 輪の長さ、くさりをつなぐ位置 |
| 透ける模様を作る | ネット編み(波編み)、方眼編み、七宝編み、長編みロール編み | 空間に当たるくさりと、前段のどこへ留めるか |
| 円を広げる | 細編み・中長編み・長編み・長々編みの円、円形モチーフ | 作り目、立ち上がり、各段の増し目と総目数 |
| パーツをつなぐ | 引き抜き編み・細編みを使う鎖とじ/鎖はぎ | 合わせる辺、表裏、対応する目の位置 |
たとえば玉編みと減らし目は、最後に目をまとめる操作が似ていても、前段のどの位置から編み出すかが違います。「最後にまとめる」だけで同じ編み方と考えず、記号図の比較とレシピの指定を合わせて確認します。左右上の交差、玉編みを構成する目数、パプコーン編みの本数も、図にある指定を省略しないでください。
小さすぎる・大きすぎる・平らにならないとき
目数が合っているのに寸法が違う場合は、糸の太さ、針号数、編み方、手加減を順に照合します。指定より目が密なら同じ目数でも小さく、粗ければ大きくなります。目数だけを増減して合わせる前に、試し編みで寸法を比べましょう。
平らな編み地が反る場合は、最初のくさりのきつさと各段の目数、輪なら増し目の位置も確認します。Roniqueの初心者コースは、コースターを題材に毎段の目数、完成時のサイズ差、平らにならない場合を調べられる教材です。仕上げで形を整えることと、編み間違いを直すことは分けて考えてください。
よくある質問
立ち上がりのくさりは、いつも数えませんか?
この細編み練習では数えません。長編みなど別の編み方やレシピでは扱いが変わるため、その説明と凡例を確認します。引き抜き編みも、指示なく細編みの一目として加えません。
10目なのに、長方形になりません
目数が合う場合は、最初のくさりがきつい、段ごとに目の大きさが変わる、といった可能性があります。これは完成寸法を指定したレシピではないので、まず目の位置と数を確認します。作品ではゲージと実寸も合わせて見ます。
編み図が読めないまま進めてよいですか?
この練習は手順と目数の表で進められます。作品の指示が記号図にしかない場合は、編み図の読み方と記号の見方で必要な部分を確認してから編みます。
毎回くさり編みから練習し直す必要がありますか?
途中の目数と針を入れる位置が確認できれば、その続きから練習できます。最初のくさりがきつく、そこを直したいときは、短い土台を別に作って試すと原因を比べられます。
次の段を見失わないために
中断前に「3段完了・各10目・次は糸始末」と残します。amimoを使う場合は、編み終えるたびに自分でカウンターを進め、そのメモに糸名・針号数・次の操作を書けます。糸や針を替えた練習も、条件を残すと編み地の差を見比べられます。
全体の準備へ戻る場合は編み物初心者の始め方、技法を比較したい場合は編み物の種類を参照してください。
amimo編集部より
この記事は、編み物を始める人が次の一手を決めやすくなるように、作品管理・段数管理アプリを運営する視点から、道具選び、手順、つまずきやすい点を整理しています。
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かぎ針と小物
かぎ針編みから始めたい人向けに、コースター、シュシュ、花、リボン、モチーフへ広げます。
amimoでは作品ごとにカウンターと編み図をまとめ、カウンターのメモに再開位置や材料を書いておけます。iOS・Android対応。無料ダウンロード、広告・アプリ内購入あり。無料利用には保存件数などの制限があります。