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編み物の記号図・基本記号一覧|かぎ針の図形と棒針の読み方
かぎ針編みの基本記号6種類を図で照合し、記号名と操作を確認できます。棒針編みの基本記号、表裏での読み替え、中長編み・長編みの見分け方も解説します。
目次
かぎ針編みの基本記号では、楕円はくさり編み、黒い点は引き抜き編み、×や+は細編みです。T字の軸に斜線がなければ中長編み、1本なら長編み、2本なら長々編みが一般的です。まず形を照合し、作品に付いた凡例で意味を確定しましょう。
このページは、知らない記号を調べるための早見表です。進行方向や段の追い方は編み図の読み方、US/UKの略語は英語の編み物用語に分けています。
かぎ針の基本記号6種類を図で照合する
記号の形はCraft Yarn Councilのかぎ針記号表でも確認できます。英語表の名称は米国式です。日本語名との対応はかぎ針の英語用語と略語を参照してください。
たとえば編み図に「楕円が3個、その先に斜線1本のT字」があれば、まず「くさり3目と長編み」の候補として読みます。そのうえで、くさり3目が立ち上がりなのか、模様の空間なのかを配置と注記で確認します。記号の形がわかったら、次は編み図の読む方向と合わせて、編む順番を追いましょう。
基本記号の役割と確認ポイント
上の図で形を照合したら、次の表で役割と確認点を調べます。出版社やレシピ独自の記号もあるため、違う形を見つけたときは、その作品の凡例を優先してください。
かぎ針編みの基本記号
| 記号名 | 主な役割 | 記号図で確認する点 |
|---|---|---|
| くさり編み | 作り目、立ち上がり、編み地の空間を作る | 楕円がいくつ連なるか。立ち上がりを1目に数えるか |
| 引き抜き編み | 輪を閉じる、編む位置を移す | 段の終わりと始まりをどこでつないでいるか |
| 細編み | 高さの低い、詰まった編み地を作る | 同じ目へ複数入れる増し目か、複数目をまとめる減らし目か |
| 中長編み | 細編みと長編みの中間の高さを出す | 長編みとの線の違い。糸を引き抜く回数 |
| 長編み | 高さを出し、少ない段で面を広げる | 棒部分の斜線の数と、立ち上がりの扱い |
| 長々編み | 長編みよりさらに高さを出す | 長編みとの斜線数の違い |
| 増し目 | 一つの目へ複数回編み入れ、目数を増やす | 根元が同じ記号の本数と、増える目数 |
| 減らし目 | 複数の目を一つにまとめ、目数を減らす | 上部でまとまる記号の本数と、針を入れる位置 |
棒針編みの基本記号
| 記号名 | 主な役割 | 記号図で確認する点 |
|---|---|---|
| 表編み | 表側にV字状の編み目を作る基本操作 | 往復編みの裏側で、記号をどう読み替えるか |
| 裏編み | 表編みの裏側に当たる基本操作 | 編み図が表側から見た状態で描かれているか |
| かけ目 | 目を増やす、透かし穴を作る | 次の段で落とさず編む位置と、前後の減らし目 |
| 右上2目一度 | 2目を1目にし、右側の目が上に重なるように減らす | どちらの目が上になるか。左上2目一度との違い |
| 左上2目一度 | 2目を1目にし、左側の目が上に重なるように減らす | 針を入れる向きと、表側・裏側での操作 |
| 交差編み | 目の順番を入れ替え、縄や交差模様を作る | 交差する方向、目数、補助針を置く前後 |
| すべり目 | 目を編まずに反対側の針へ移す | 糸を編み地の手前・向こうのどちらへ置くか |
| 伏せ目 | 編み終わりを閉じる | きつさの指定と、模様に合わせる方法 |
早見表で名前がわかっても、実際の手の動きは記号だけでは判断しにくいことがあります。初めて使う記号は、レシピの説明か基礎動画で一度動きを確認し、小さな試し編みで確かめてから本番へ進みます。
棒針の図形はCraft Yarn Councilの棒針記号表で見比べられます。棒針では、同じ記号でも編んでいる面によって操作が変わる場合があります。表側から見て表目になる記号なら、表側の段では表編み、裏側の段では裏編みという読み替えです。凡例の「表側/裏側」の説明も一緒に確認してください。
似ている記号は、どの線が違うかで見分ける
引き抜き編みと細編み
黒い点か、十字の線があるかを見ます。引き抜き編みは針に引き出した糸をそのまま針上の輪へ通します。細編みは糸を引き出したあと、もう一度糸をかけて針上の2つの輪を引き抜きます。
輪を閉じる場面でも細編みが並ぶ場合があるので、「つなぐ位置だから引き抜き」と役割だけで確定しないでください。縮小画像で線が見えないときは元のPDFを拡大し、凡例と比べます。
中長編み・長編み・長々編み
| 編み方 | T字の軸の斜線 | 針を目に入れる前の糸かけ | 糸を引き出した後の引き抜き |
|---|---|---|---|
| 中長編み | なし | 1回 | 3つの輪をまとめて1回 |
| 長編み | 1本 | 1回 | 2つずつ2回 |
| 長々編み | 2本 | 2回 | 2つずつ3回 |
| 三つ巻き長編み | 3本 | 3回 | 2つずつ4回 |
| 四つ巻き長編み | 4本 | 4回 | 2つずつ5回 |
上の表は1目の基本操作を区別するためのものです。立ち上がりの数と計上、最初に針を入れる位置はレシピで確認します。手の動きはクロバーの基本の編み方の該当する図で照合できます。
増し目・減らし目・玉編み
かぎ針の複合記号は、上だけでなく根元がどこにつながっているかを見ます。一つの根元から複数の記号が出る形と、別々の根元から出た記号が上でまとまる形では、針を入れる場所が違います。同じ場所へ複数の未完成の目を編み入れてまとめる模様もあり、上がつながっているだけで「減らし目」とは決められません。
玉編み・パプコーン編みなどは、使う編み方、束ねる本数、最後に閉じる操作まで凡例に依存します。この早見表にない複合記号を基本記号の足し算だけで実行せず、作品の技法説明を開きましょう。
棒針の空白マスを「何もしない」と決めない
棒針の図では、空白のマスが表目を表す場合と、編む目がない領域を色や印で区別する場合があります。見た目が白いかどうかではなく、凡例の指定で判断します。CYCの記号表にも、目が存在しない領域を表す項目があります。
また、図に表側の段しか描かれていないときは、裏側の段をどう編むかが文章で示されることがあります。1段目の次が3段目でも、2段目を飛ばしてよいという意味ではありません。
| 図で気づいたこと | 確認先 |
|---|---|
| 空白マスが並ぶ | 空白の凡例、表目省略の注記 |
| 灰色などのマスがある | 「目がない」か、色糸の指定か |
| 奇数段しか載っていない | 裏側の段の文章指示 |
| 交差記号が複数マスをまたぐ | 交差する総目数、前後どちらへ休めるか |
| すべり目がある | 針の入れ方、糸を手前・向こうのどちらへ置くか |
棒針の手の動きを確認するなら棒針編みの基礎練習へ進んでください。
基本記号に指定が足されると、編む場所が変わる
細編みや長編みの名前が同じでも、拾う部分を変える指定があります。「何編みか」に続いて「どこへ針を入れるか」を読みます。次の表は記号名を探すための分類で、手元の凡例の代わりではありません。
| 調べたい指定 | 確認する内容 | 間違えやすい点 |
|---|---|---|
| 手前側・向こう側の半目 | 目の頭のどちらの一本を拾うか | 編み地を返すと見ている面が変わる。前段の表裏も確認する |
| 表引き上げ・裏引き上げ | 前段の編み目の柱を、どちら側から拾うか | 通常の長編みのように目の頭へ入れない |
| ピコット | くさりの目数と、どこへ戻して留めるか | 輪を留める位置を別の縁編みと混ぜない |
| 扇形の模様 | 一つの場所へ編む本数と、その前後で飛ばす目 | 記号の本数だけでなく根元も追う |
| パフ編み・玉編み・パプコーン編み | 未完成の目をまとめるのか、編み終えた目をまとめるのか | ふくらみのある形だけで同じ操作と決めない |
Craft Yarn Councilのかぎ針記号一覧には、前後の半目、引き上げ、扇形、ピコットなども掲載されています。英語の略語を併用した図は、名称もその作品の凡例で照合してください。
すじ編み・うね編みは、拾う半目と返す指示を確認する
通常の細編みで目の頭の二本を拾うところを、一本だけ拾う指定があります。残った半目が筋として見えるため、どちらを拾うかと、毎段編み地を返すかで表情が変わります。「すじ」「うね」という名称だけで処理を決めず、図に付いた横線などの補助記号と説明を照合してください。
また、前段のくさりの空間へ編む場合は、くさりの一目を拾う指示か、空間をまとめて束にすくう指示かを確認します。Roniqueの記号一覧に表現例があります。単独の記号だけで判断できないときは、編み入れる位置の読み方も使い、作品の注記を優先します。
応用記号は、変わる操作ごとに探す
基本記号がわかったあとも、知らない形を無理に読み替える必要はありません。ごしょう産業のかぎ針基礎動画には、交差、増減、玉編み、引き上げなどを技法名から探せる一覧があります。次の表は、該当する技法説明を開いたときに何を確かめるかを整理したものです。
| 記号・技法のグループ | 先に確認する違い |
|---|---|
| ねじり細編み・バック細編み | ねじる操作と、編み進む方向の指示を区別する |
| 中長編み・長編み・長々編みの交差 | 先に編む目、後から戻る目、右上・左上、交差する本数 |
| 長編み・長々編みのクロス、Y字・逆Y字 | どこで記号が枝分かれ・合流し、前段の何目を使うか |
| 玉編み・変わり玉編み・引き出し玉編み | 未完成の目や引き出す糸を何本まとめるか。閉じ方に追加操作があるか |
| 中長編み・長編み・長々編みのパプコーン編み | 先に編み終える目の数と、それらをまとめる位置 |
| 松編み・シェル編み | 同じ場所へ編む本数、間のくさり、前後で飛ばす目 |
| 細編み・中長編み・長編みの2目一度・3目一度、長編み4目一度 | 前段で使う目数と、まとめた後に残る目数 |
| 細編み・中長編み・長編みの表引き上げ・裏引き上げ | 拾う柱と、針を入れる面。目の頭へ入れる操作との違い |
| 細編み・長編みのリング編み | ループを作る位置、引き出す長さ、表に出す面 |
| ピコット・変わりピコット | くさりの数と、戻して留める場所 |
| 七宝編み、ロール編み・コイル編み、リフ編み | 技法ごとの糸の引き出し方、巻き方、まとめ方を別々に確認する |
| ネット編み・方眼編み | 空間を作るくさりの数と、次の段で編み入れる位置 |
この表の同じ行にある技法も、同一の操作という意味ではありません。たとえば玉編みとパプコーン編みは、ふくらみが似ていても目を完成させる順番が異なります。初めての模様は、必要な繰り返し一単位を練習してから、作品の指定目数へ戻りましょう。ハマナカ「あむゆーず」のかぎ針動画には、コイル編みやリフ編み、前段を編みくるむ細編みなどの説明もあります。
作り目・段のつなぎ・とじはぎの記号も確認する
記号一覧を使う前に、糸と針の持ち方、最初の目、くさりの作り目ができるかを確かめます。記号が読めても針の動きで止まるなら、かぎ針の基礎練習へ戻り、図と動きを対応させます。
円形の図では、くさりを輪につなぐ作り目と糸の輪へ編み入れる作り目を区別します。その後も、細編み・中長編み・長編み・長々編みで、立ち上がりと段末のつなぎ方を同じに扱わないでください。平編みから覚えた手順を、円形の1段目・2段目へそのまま当てはめないことが大切です。
仕上げに「鎖とじ」「鎖はぎ」「チェーンつなぎ」などが出てきたら、まず合わせる辺、拾う目、表裏を確認します。引き抜き編みでつなぐ指示と細編みでつなぐ指示も別です。使う基本操作がわかっていても、別の目を拾うと接合位置が変わるため、作品の仕上げ図まで開いてから始めます。
コード・拾い目・仕上げは、名前から教材を探す
ハマナカの公開プレイリストには、二重鎖・スレッドコード・裏山引き抜きのコードや、かがりはぎ・すくいとじ・引き抜きとじなども分けて掲載されています。ひも状になる、編み地をつなぐという共通点だけで、同じ手順に置き換えないようにします。
「目から拾う」と「段から拾う」では、拾う向きと場所が違います。長編みの編み地かネット編みかによっても拾う部分を確認する必要があるため、元の編み地に合う説明を探し、作品の指定目数と照合してください。
「糸をつける・切る」は、編み目の数に足さない
編み図には、一目の編み方だけでなく、糸の開始・終了を示す記号もあります。「糸をつける」は、その位置で新しい糸を使い始める指示です。「糸を切る」は、そこで使用中の糸を切る指示で、くさり編みや細編みのように段の目数へ足すものではありません。
色替えのたびに糸を切るとは限りません。次の色をつける記号だけか、前の色を切る記号もあるかを別々に見ます。後の段で同じ糸を再使用するレシピなら、糸を渡す方法や休める位置も確認してください。Roniqueの基本記号ガイドでは、糸を残す場合と切る場合の図を見比べられます。
横に糸を渡す編み込み、前段や別糸を編みくるむ操作、往復編みの縞とモチーフの色替えも、糸を置く場所が同じとは限りません。教材を開くときは技法名に加え、編み地の形と表裏を合わせます。糸玉から糸を出す準備で絡まる場合は、編み目記号とは別に糸の取り出し方を確認してから進めましょう。
切る位置がわかっても、糸端を何に使うかは別の指示です。後でパーツを縫う糸を残す場合もあるため、先に短く切らず、最後の始末や接合まで読んでから処理します。途中で糸を替える方法は糸のつなぎ方も参照できます。
棒針の増減・交差は、前後の目数も確認する
棒針の増し目には、かけ目以外にも、目と目の間の糸を拾う方法や、一つの目から複数の目を作る方法があります。出来上がりの穴や目の向きが異なるため、「1目増える」という理由だけで置き換えません。
減らし目は、2目を1目にする場合だけでなく、3目を1目にする場合もあります。元の3目が1目になるなら、合計は2目減ります。中心の目を上にする指定など、重なり方も凡例で確かめます。
交差模様では、交差する総目数、補助針へ移す目数、補助針を置く側、表編み・裏編みの組み合わせを順に読みます。広い記号を「1マスだから1目」と扱わないようにします。Craft Yarn Councilの棒針一覧では、増減や交差の複数の表記を見比べられます。
記号を調べてから作品へ戻る手順
- 手元の作品がかぎ針か棒針かを確認する。
- 図の記号を拡大して、線の数・向き・根元の位置を見る。
- 作品内の凡例で名称と操作を調べる。別サイトの一般表だけで上書きしない。
- 初めての操作は同じ技法の基礎説明で確認する。
- 前段で使う目数と、編み終わりの目数が指示と合うか照合する。
- 作品の図へ戻り、編む位置と方向をもう一度確認する。
記号を暗記することより、その作品の説明へ戻れることが大切です。例えば「長編み2目を同じ目へ」なら、前段の1目を使い、編み終わりは2目です。「長編み2目一度」なら前段の2目を使って1目にまとめます。似た名前でも目数と入れる位置が異なります。
作品ごとの小さな凡例メモを作る
この作品の中長編みは斜線なし。立ち上がり2目は数えない。側面4段まで完了、次は5段。
これは記録形式の例で、どの作品にも使える立ち上がり規則ではありません。自分が選んだレシピの指示に書き換えてください。紙の余白に残すほか、amimoではカウンターのメモへ記号名や注記を保存し、自分で用意した編み図と段数を作品ごとに管理できます。
よくある質問
記号の種類が少なければ初心者向けですか?
種類の少なさは目安の一つです。ただし、同じ細編みでも増減目、拾う場所の指定、組み立てが加わると確認事項が増えます。必要な操作と最後の仕上げまで見て選びます。
記号が見つからないときは?
作品の凡例、注記、掲載元の技法説明の順に調べます。小さくて見分けられない場合は、配布元の元データを確認してください。線が一部欠けた画像から推測して編み進めないようにします。
海外の記号図も同じですか?
共通する形はありますが、出版社や作品独自の記号もあります。棒針では記号の表記方法にも幅があります。英語の略語と日本語名は、US/UKの区別も含めて凡例で確認してください。
全部覚えてから作品を始めるべきですか?
必要な記号を確認できれば、一覧を横に置いて進められます。くさり編みや細編みの動作自体が初めてなら、かぎ針の練習から始めると、図形と手の動きを対応させられます。
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amimo編集部より
この記事は、編み物を始める人が次の一手を決めやすくなるように、作品管理・段数管理アプリを運営する視点から、道具選び、手順、つまずきやすい点を整理しています。
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