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棒針編み初心者の始め方|作り目・表編み・裏編み・伏せ止めの手順
棒針編みを初めて行う人へ、道具、指でかける作り目、表編み・裏編み、伏せ止めを練習する順番で解説。平編みのガーター編みとメリヤス編みの違い、目数が変わる原因も整理します。
目次
棒針編みを始めるときは、作り目をする→表編みで数段編む→伏せ止めで終わらせる、という一連の流れを小さな編み地で試しましょう。その後に裏編みを練習すると、ガーター編みとメリヤス編みの違いも手元で確かめられます。
この記事は、右手で新しい目を編む一般的な持ち方を前提にしています。糸を右手に持つ「アメリカ式」と、左手に持つ「フランス式」は糸の運びが異なります。どちらでも編めますが、初回は1つの公式教材にそろえて練習してください。写真と両方式の動画はクロバー「棒針編みの基礎・基本の編み方」で確認できます。
用意するものと、最初の練習
棒針2本、糸、とじ針、はさみ、定規を用意します。針の号数は、使う糸のラベルやレシピの指定に合わせます。最初の練習では、編み目が見える明るい単色の、毛足が長くない糸だと針を入れる位置を追いやすくなります。道具の選び方も参考にしてください。
ここではサイズを決めた作品ではなく、10目の練習編みを例にします。10目は操作を確かめるための数で、何cmになるかは糸と針、手加減で変わります。机に糸玉を置き、糸が引っかからず出る状態で始めます。
玉付き針・両先針・輪針の選び方
棒針編みは、針に複数の目を残しながら新しい目を編む方法です。かぎ針編みとは針も記号も違うので、道具を買う前にレシピの技法を確認します。
| 針の形 | 使う場面 | 買う前の確認 |
|---|---|---|
| 玉付きの2本針 | 往復して平らな編み地を作る | 作品の幅を載せられる長さと指定号数 |
| 両端が尖った針の組 | 目を複数の針へ分けて輪に編む | 必要本数、長さ、目を落とさない持ち方 |
| コードでつながった輪針 | 輪編み、または往復編み | 針先を含む全長とコードの扱いが作品に合うか |
輪針を持っていても必ず輪にする必要はありません。段の端で編み地を返せば、平らにも編めます。ただし、指定より長い輪針で小さな輪を編む場合は別の操作が必要です。帽子や靴下のレシピにある針の長さを省略せずに確認してください。クロバーの棒針編み用具
途中で休むときは、サイズに合うキャップなどで針先から目が抜けるのを防ぎます。輪の始まりや模様の区切りには目数リングを使えますが、どの位置を示す印かを決めておきましょう。
1.指でかける作り目をする
作り目は編み地の土台です。まず糸端側に余裕を残し、輪を作って2本そろえた針に掛けます。これが最初の1目です。続いて糸端側を左の親指、糸玉側を左の人差し指へ掛け、2本の糸を開きます。
右手の針先を親指側の輪へ下から入れ、人差し指側の糸を拾って親指の輪へ戻します。親指の輪を外して糸を整えると次の目になります。糸の交差と針の通り道は公式の作り目写真を横に開いて確認してください。
針の先端だけで締めず、太さが一定の部分で目の大きさをそろえます。最初の輪を含め10目になったら1本を抜き、目の載った針を左手、空いた針を右手に持ちます。2本を抜いてしまわないようにしましょう。
2.表編みで、左の目を右の針へ移していく
編み糸を針の向こう側に置き、左針の先頭の目へ右針を手前から向こうへ入れます。右針に糸を掛け、その糸を元の目の中へ引き出して新しい輪を作ります。新しい輪が右針に載ってから、編み終えた古い目を左針から外します。
「新しい目ができる前に古い目を落とさない」のが確認点です。針先を深く差し込みすぎず、左手で次の目を支えながら1目ずつ進めます。10目すべてが右針に移ったら1段の終わりです。
編み地を返して、目の載った針を再び左手へ持ち替えます。次の段も全部表編みで進めると、往復する平編みではガーター編みになります。横に見える畝だけをそのまま段数と数えず、端まで編むたびに1段として記録してください。
3.裏編みを練習し、メリヤス編みと比べる
裏編みでは、編み糸を手前に置きます。左針の先頭の目へ右針を向こうから手前へ入れ、糸を掛けて元の目の中へ新しい輪を引き出します。新しい目を右針に残し、古い目を左針から外します。
表編みから裏編みへ切り替えるときは、糸を2本の針の間に通して手前へ移します。針の上をまたがせると余分な輪ができることがあります。
| 平編みでの編み方 | できる編み地 | 見るところ |
|---|---|---|
| 毎段すべて表編み | ガーター編み | 表裏に横の畝が見える |
| 表側の段は表編み、裏側の段は裏編み | メリヤス編み | 表にV字が並び、端が丸まりやすい |
| 表目と裏目を決めた配置で繰り返す | ゴム編みなど | 段を返した後も編み図に合わせる |
これは平編みの説明です。輪に編む場合、毎段すべて表編みでメリヤス編みになります。動画や編み図を見るときは、往復か輪編みかも確認しましょう。
4.伏せ止めで針から外す
練習の最後は、目をそのまま針から抜かず、ほつれないように止めます。ここでは表目で伏せ止めします。Yarnspirationsの公式基礎教材にも、右利き向けの伏せ止めと糸始末の連続図があります。
- 表編みで2目編み、右針に2目載せます。
- 先に編んだ目を左針ですくい、後から編んだ目にかぶせて右針の先から外します。右針に1目残ります。
- 次を1目編み、再び先の目をかぶせます。左針の目がなくなるまで繰り返します。
- 最後の1目になったら、糸始末できる長さを残して糸を切り、輪に糸端を通して抜きます。
編み終わりだけ幅が縮む場合は、かぶせるたびに糸を強く引いていないか確認します。最後に糸端をとじ針へ通し、裏側の編み目に沿って複数の目へくぐらせて始末します。仕上げ方に指定がある作品は、その指示を優先してください。
編み図とゲージを、練習編みに照らす
棒針の編み図は、原則として編み地の表から見た目の配置を示します。平編みでは裏側から編む段もあるため、図の記号を毎段同じ手の操作として読むと、別の模様になります。段番号、編む方向、表側・裏側を一緒に確認してください。
作品に「10cmで○目・○段」とあるのがゲージです。測る範囲より大きく試し編みし、端を避けて目数と段数を測ります。10目の練習編みは手の動きを覚えるためのものなので、そのまま正確な10cmゲージ測定用になるとは限りません。
指定の寸法に対して目が詰まりすぎるなら太い針、ゆるすぎるなら細い針を試すのが一つの調整です。糸も針も途中で無計画に替えず、試し編みで条件を決めてから本体を編みます。日本紐釦の棒針入門も、ゲージ・編み図・目の不ぞろいを説明しています。
模様の位置と段数を別々に確かめる
段数の数字だけでは、一段の中の模様位置まではわかりません。繰り返しの区切りにマーカーを置き、端まで編んだら一段を記録すると、確認する場所を分けられます。大きな作品では一定の段ごとに編み地へ目印を残す方法もあります。
表目と裏目を覚えた後は、一目ゴム編みやかのこ編みなどの小さな模様見本を試せます。模様の繰り返し単位と両端の目は、採用した編み図に合わせてください。
糸玉が終わる前に、つなぐ位置を決める
糸が短くなりすぎる前に、新しい糸へ替える段と、糸端を始末できる長さを確認します。練習用の平らな編み地なら端で替える方法がありますが、作品によって目立たない位置や指定のつなぎ方が異なります。糸の替え方を確認し、結び目だけで固定できたと考えて短く切らないようにしましょう。
糸始末と仕上げで確認すること
表目で伏せ止めする方法のほか、裏目で止める指示や模様に合わせた止め方もあります。仕上がりの縁が変わるため、すべてを練習用の表目の伏せ止めへ置き換えず、作品の指定を確認します。
とじ針で糸端を始末したら、素材の表示に合う方法で編み地を整えます。アイロンを直接当てたり、すべての糸を同じ温度でスチームしたりするのは避け、水通しと仕上げの確認点を使って試し編みから確かめます。編み間違いや余分な目を、仕上げだけで直すことはできません。
目数や形が変わったときの確認
| 困ったこと | まず確かめること | 次にすること |
|---|---|---|
| 目数が増えた | 糸が針をまたいで余分な輪になっていないか。段の最初の目を2目として拾っていないか | 増えた位置を探し、正しく編めていた場所まで確認する |
| 目数が減った | 2目を一緒に編んでいないか。針から目が落ちていないか | 落ちた輪をマーカー等で止め、糸を引かずに戻し方を確認する |
| 針が入らない | 作り目や直前の目を締めすぎていないか | 針の太い部分で輪を整え、糸を引きすぎない |
| メリヤス編みの端が丸まる | 表裏の編み方と目数が合っているか | 編み地の性質でも起こるため、無理に引き伸ばさず作品の縁の指定を確認する |
原因が分からないまま増減で帳尻を合わせると、穴や幅の変化が残ります。初回は1段ごとに針の上の目を数えると、確認する範囲を小さくできます。
amimoでは、練習用の作品に段数カウンターを作り、端まで編んだ時点で1を足す使い方ができます。カウンターのメモへ「10目・ガーター編み」「次は裏側を裏編み」などを残せば、中断後の編み方も確認できます。
次の作品と教材を選ぶ
| 作りたいもの | 小さな練習編みから増えること |
|---|---|
| コースター、四角いマット | 使える寸法と縁の仕上げ |
| スヌード、ネックウォーマー | 輪編みか、平編み後のとじかを選ぶ |
| ハンドウォーマー | 左右をそろえる、親指部分の扱いを確認する |
| 帽子 | 頭周りのゲージと頭頂部の処理 |
| ミトン、ヨガソックス、靴下 | 輪編み・増減・指やかかとなど、形に応じた工程 |
| セーターなどの衣類 | 複数の寸法、パーツの接合、必要糸量 |
人形や小瓶用の小さな帽子・マフラーも練習候補です。ただし、着用する帽子とは寸法の目的が違います。ドライブ編みなどの装飾模様に進む場合は、基本の表裏編みを確認した後、専用の図で糸を掛ける回数や戻し方を試します。
小物でも、指先やかかとがあると新しい技法が増えます。「小さいから初心者向け」と決めず、レシピの最後まで見て選びます。
基礎本は作り目から糸始末まで、記号の辞典は知らない操作の検索、作品集は作りたい形の選択に向いています。編み物の本の選び方を参考に、今不足している説明を補いましょう。動画で針の位置がわからない場合や、同じ箇所で編み直しが続く場合は、教室・レッスンで編み地を見てもらう方法もあります。
最初の作品へ進む目安
10目の数が変わらず数段編めて、伏せ止めまで試せたら、マフラーの作り方で紹介する公式レシピへ進めます。作り目と表編みを繰り返すガーター編みのマフラーは、クロバーの初心者向け教材でも紹介されています。
帽子を作りたい場合は、さらに輪編みや頭頂部の仕上げを確認します。帽子の記事では必要な技法を比較しています。知らない記号は編み目記号の記事へ、糸と針から迷う場合は初心者ガイドへ戻って、作りたいものに必要な操作から覚えていきましょう。
amimo編集部より
この記事は、編み物を始める人が次の一手を決めやすくなるように、作品管理・段数管理アプリを運営する視点から、道具選び、手順、つまずきやすい点を整理しています。
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棒針編み入門
棒針編みの基本から、マフラー、帽子など定番ニット作品へ進むクラスタです。
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