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編み図の読み方|往復編み・輪編みの読む方向を図で解説
編み図はどこから、どちら向きに読む?往復編みと輪編みの進行方向を図で比較し、立ち上がり、段数、増し目・減らし目、棒針の表裏の読み替えを具体例で解説します。
目次
編み図は、編み始め・段番号・進行方向・その段の目数を順に照合して読みます。右利き用の一般的な図では、往復編みは段ごとに読む方向が変わり、編み地を返さない輪編みは同じ方向に進みます。最初に、作品の矢印と注記でどちらか確認しましょう。
読む方向は下の模式図、記号の形は基本記号の一覧で確認できます。このページでは、図を一つの段の指示に読み替えるところまで進みます。
記号を追う前に、作品全体と凡例を確認する
編み図には、目の記号を並べた図のほか、完成寸法や組み立てを示した図もあります。小さな図だけを切り抜いて見ると、材料、立ち上がり、仕上げの注記を読み落とします。最初はレシピ全体を開き、次の順に見ます。
| 確認するもの | そこで決めること |
|---|---|
| 完成写真・寸法図 | 本体と持ち手など、どの部分の図を読むか |
| 材料・針・ゲージ | 同じ目数で目指す寸法になる条件は何か |
| 凡例・注記 | 記号の意味、立ち上がりを数えるか、色や糸の指定 |
| 作り目・矢印・段番号 | どこから始め、どちらへ進むか |
| 模様の囲み・繰り返し表示 | 囲みの中を何回編み、端の目をどう扱うか |
| 仕上げ図 | どこをとじ、何を取り付けて完成とするか |
完成写真の見た目だけで、往復編みか輪編みかを決めないでください。筒状の作品でも平らに編んでとじるものがあり、輪でも段ごとに返すレシピがあります。材料からの確認には編み図を読む前の確認ガイドも使えます。
材料欄では毛糸と針だけでなく、とじ針、はさみ、マーカーなども確認します。たとえば「編む道具」はそろっていても、糸始末に使うとじ針がないと仕上げまで進めません。買い足しは基本の道具一覧と照合すると整理できます。
個別の記号を「名前・操作・位置」に分けて調べる
記号の名前がわかることと、その図を編めることは別です。次の三つを一組で確認します。
| 調べること | 確認する例 |
|---|---|
| 名前 | 楕円はくさり編み、塗りつぶした小さな楕円は引き抜き編みか |
| 操作 | 針に何回糸を掛け、どの順に引き抜くか |
| 位置 | 前段の目、くさりの空間、同じ根元のどこへ針を入れるか |
細編みには「×」「+」などの表記があり、見慣れた形だけで判断せず凡例で確かめます。中長編み、長編み、長々編み、三つ巻き長編みは、似た縦線でも糸を掛ける回数と引き抜く操作が異なります。玉編みは複数の未完成の目をまとめる操作です。記号の名称を確認したら、日本ヴォーグ社の基本記号と編み方で該当する操作へ戻れます。
すべてを一度に暗記する必要はありません。くさり・細編み・引き抜きが出てくる小さな図で「記号を読む→手を動かす→できた目を数える」を一段ずつ繰り返し、その作品で必要になった記号を追加していきましょう。
往復編みの編み図の読み方
表側から見た配置で描かれた右利き用の図では、表側の段を右から左、裏側の段を左から右へ読みます。実際には段の終わりで編み地を返すため、紙の上では読む方向が交互になります。1段目が裏側から始まる図もあるので、「奇数段だから右から」とだけ覚えず、段番号と矢印を見てください。
5目を3段編む図なら、段ごとに端から追う
| 段 | この図を読む順番 | 編んだ後に確認すること |
|---|---|---|
| 1段目 | 下段の右端から左端へ | 細編み5目がある |
| 2段目 | 一つ上の段の左端から右端へ | 各目へ1目ずつ編み、5目のまま |
| 3段目 | さらに上の段の右端から左端へ | 両端を飛ばさず、余計な目も足していない |
この模式図だけでは作り目や立ち上がりを実行できません。実際に折り返す操作は細編み10目を3段編む練習で確認できます。左手で針を持つ場合は、対応するレシピや左利き向けの解説を確認し、画像を一律に反転して使わないでください。
棒針では、表から見える目と編む操作を分ける
棒針の図が「表側から見た模様」を示している場合、裏側を編む段では操作を読み替えます。表側から見て表目になる記号なら、表側では表編み、裏側では裏編みです。Craft Yarn Councilの棒針記号表にも、RS(表側)とWS(裏側)の操作が併記されています。
同じ記号が並んでいても、往復で編むメリヤス編みは表側で表編み・裏側で裏編み、返さない輪編みなら毎周表編みとなります。作品の凡例が別の表記方法を採っていないかも確認してください。
輪編みと円編みの読み方
右利き用のかぎ針の円形図では、中心から始まり、反時計回りに追って次の段を外側へ読み進める形が一般的です。編み地を返す指示があれば、それに合わせて方向が変わります。記号の位置と方向の見方はYarnspirationsの編み図解説でも確認できます。
次の3点は別々に読み取ります。
- 始め方:くさりを輪につなぐのか、糸の輪へ編み入れるのか。
- 段の終わり方:引き抜き編みで閉じるのか、閉じずにらせん状に続けるのか。
- 次の段:立ち上がり、最初に編み入れる位置、返す指示の有無。
円形の図が扇形に省略されている場合、その扇形だけで1周とは限りません。省略線と繰り返し回数を確認します。編み地では段の最初の実際の目にマーカーを付けるなど、レシピの数え方に合う目印を使います。
記号の根元と先を見て「どこに何目編むか」を読む
かぎ針の記号では、根元が針を入れる場所を示します。同じ根元から2本の細編み記号が出ていれば、一つの目に2目編む増し目の候補です。前段の別々の位置から伸びた記号が上でまとまるものは、複数目をまとめる操作を表すことがあります。名称と手順は凡例で確定します。
| 読み取り例 | 前段で使う目数 | 編み終わりの目数 |
|---|---|---|
| 6目それぞれに細編み1目 | 6 | 6 |
| 6目それぞれに細編み2目 | 6 | 12 |
| 2目を一つにまとめる操作を3回 | 6 | 3 |
これは目数を照合する計算例で、作品レシピではありません。模様の空間へ編み入れる指示なら、くさりの各目を拾う方法と同じには扱えません。図の記号は配置を見やすくするため伸ばして描かれることもあり、紙に描かれた長さをそのまま編み目の高さにしないでください。
くさりの一目を拾うか、空間を束にすくうか
くさりでできた空間へ編むときは、くさりの特定の目に針を通す方法と、くさり全体の下へ針を入れて束にすくう方法があります。前者は編み入れる目が決まり、後者は空間を包むように目を並べます。同じ数の長編みでも、拾う場所が違えば模様の見え方も変わります。
Roniqueの記号解説では、記号の根元が接しているか、離れているかによる表現例を確認できます。ただし図によって表し方が異なるので、「根元が離れているから必ず束にすくう」と決めず、その作品の写真や注記まで照合してください。
ピコットとくさりのループは、戻る位置を追う
くさりの目数だけでなく、その後の引き抜きや細編みがどこへ戻るかを見ます。くさりの始めへ戻って小さな輪を作るのか、前段の離れた位置へ移って橋のように渡すのかでは、できる形が変わります。ピコットやボタン用ループを読むときは、図を「くさりを編む→指定位置へ戻る・移る」の二つの操作に分けると確認しやすくなります。
立ち上がりと繰り返しで1目ずれないために
立ち上がりを目数に入れるか確認する
クロバーの基本の編み方では、細編みの立ち上がりを1目と数えない例などを図で確認できます。ただし、すべてのレシピを同じ規則にそろえるのではなく、手元の注記を優先します。
「立ち上がりは数えない」なら実際に編んだ目を数えます。「立ち上がりで1目分」とするなら、その目も段の合計に入ります。両者では段の最初に針を入れる位置や、最後に拾う場所が変わるので、くさりの数だけで判断しないことが大切です。
模様の囲みと端の目を分ける
例えば「端1目、4目の模様を3回、端1目」なら、1段は1+4×3+1=14目です。末尾の端1目を模様に含めて3回繰り返すと、1+(4+1)×3=16目になってしまいます。図の囲みの開始・終了位置と、囲みの外の目を分けて数えてください。
縦方向の繰り返しも同様です。「3〜6段を繰り返す」は4段で一組。「6段を繰り返す」という意味ではありません。これは記号と数字の読み取り練習であり、実際の指示は作品ごとに確認します。文章レシピの繰り返し表記も参考になります。
袖や衿の増減は、段・目・回数を分けて読む
棒針の衣類では、袖下や袖山、衿ぐりの増減を数字でまとめて示すことがあります。「段数-目数-回数」の凡例なら、「4-1-3」は4段ごとに1目の増減を3回行う指示です。減らす側が片側なら合計3目、両側なら合計6目ですが、増し目か減らし目か、片側か両側かは図の位置と説明で決めます。
数字を読む向き、最初に増減する段、その前後の「平」「増減なし」の区間も確認します。表に複数行あるとき、紙面の上から順に実行するとは限りません。自分の図の開始位置から、実施する段をメモに書き出して照合してください。ごしょう産業の編み図・編み方解説では、衣類の図と増減の読み方を確認できます。
透かし模様の途中で増減する場合は、模様を作るための掛け目・減らし目と、輪郭を変えるための増減を分けます。模様だけで目数が保たれる組合せなのか、段全体として増減するのかを、段の合計と端の指示で確かめましょう。
指定の糸やサイズを変える前に確認すること
「同じ図を使う」ことと「同じ寸法になる」ことは別です。糸の太さ、編み地の模様、手加減、針が変わると、同じ目数・段数でも寸法と糸の使用量が変わります。レシピに書かれたゲージは、指定された編み方と仕上げ条件で測る目安です。
| 変えたい条件 | 編み始める前の確認 |
|---|---|
| 指定とは別の糸 | 太さと素材を確認し、指定の模様を試し編みしてゲージを比べる |
| 2本どり | 2本を一緒に一本の糸のように編む指示。目を2回編む意味ではない |
| 幅や丈 | ゲージだけでなく、模様の繰り返し単位、とじる相手のパーツも確認する |
| 必要な糸量 | 試し編みの面積と重さから概算し、縁・とじ・糸始末の分も考える |
袖丈だけ延ばす場合と、袖山や身頃の幅を変える場合では、見直す場所が違います。複雑な衣類を数字だけで拡大せず、まずサイズ展開のあるレシピを選ぶと、組み立てるパーツ同士の関係を追いやすくなります。糸量も「2本どりなら元の倍」などと一律には決めません。ごしょう産業の上記解説では、試し編みと使用量の関係や、サイズ調整で影響する箇所を図で確認できます。
複数の図・サイズ・色があるレシピの整理
バッグの底と持ち手、衣類の前身頃と袖など、一つの作品に図が複数あるときは、部品名、使う図、編む順番を対応させます。「図Aを編む」とあれば先に図Aの凡例を確認し、組み立て図の寸法を一段の目数と取り違えないようにします。
サイズ別の数字は、一つの列を最後まで追う
複数サイズを扱う説明では、かっこ内の数が別サイズを示すことがあります。ただし、かっこは繰り返しにも使われるため、最初に表記ルールを読みます。サイズを示す場合は、選んだサイズの作り目、増減、最終目数、仕上がり寸法を同じ列から抜き出します。
たとえば「S・M・L」の順に数字が並ぶレシピでMを選んだら、途中の減らし目だけSの数字を使わないように、該当する数字へ印を付けます。左右のパーツで同じ指示を繰り返す場合も、それぞれに完了位置を残してください。
色付きの段が、糸の色替えとは限らない
図の色は、段を見分ける補助、サイズの区別、配色などに使われます。色糸の記号や注記を確かめてから毛糸を替えます。白黒印刷では色による区別が消えることもあるので、元データと凡例を見比べましょう。
棒針の方眼図では、「目が存在しないマス」を入れて形を整える場合があります。空白をすべて表目として編まず、凡例でそのマスが編む目か、飛ばす位置かを確定します。Craft Yarn Councilの記号表にも「no stitch」の区別があります。
PDFは、拡大図と全体図を行き来する
細かい記号は拡大して確認し、段の端や注記が画面外へ出たら全体図へ戻ります。ページをまたぐ図なら、続きの矢印と段番号を先に照合してください。印刷する場合も、必要なページと凡例がそろっているかを確認します。紙の大きさから完成寸法を測るのではなく、記載された寸法とゲージを使います。
目数が合わないときの確認順
編み進めて帳尻を合わせる前に、最後に一致した段へ戻って見比べます。
| 起きていること | 先に確かめること |
|---|---|
| 毎段1目ずつ減る | 両端の目を拾えているか、立ち上がりの計上方法 |
| 毎段1目ずつ増える | 立ち上がりや引き抜きを余分な目として編んでいないか |
| 模様の最後だけ余る | 囲みの外の端目、繰り返す回数、前段の合計 |
| 円の途中で開始位置がわからない | 最初の目のマーカー、引き抜き位置、らせん編みかどうか |
| 数は合うが模様が違う | 記号の種類、拾う位置、表裏、読む方向 |
この表は原因を絞るための順番です。目数が正しくても、針を入れる位置や糸の掛け方で別の編み地になることがあります。わからない記号は推測して先へ進まず、その作品の説明や基礎教材を確認します。
読んだ位置を、次に再開できる形で残す
本体12段目まで完了。次は13段目。4段模様の1段目に戻る。立ち上がりは目数に含めない。
数字と「次にすること」をセットにすれば、総段数と模様内の段を区別できます。紙の付箋や作品ノートでも残せます。amimoでは作品ごとにカウンターと自分で用意した編み図をまとめ、カウンターのメモへこの一行を保存できます。編み図を自動で読み解いたり、編み目を認識して数えたりする機能ではありません。
紙なら、読む段の上下を細い紙や付箋で区切り、段を終えるたびに移動すると位置を追いやすくなります。付箋だけでは剥がれたときに位置を失うので、最後に終えた段番号も一緒に残しましょう。
動画から編み図へ移るための練習の選び方
最初は、同じ作品の編み図と手順動画、または写真解説がそろった教材を一つ選びます。本なら記号一覧だけでなく、作り目・段の端・仕上げまで説明された練習作品があるかを見ます。キットも、材料が付属することと、読む方向まで解説されていることを分けて確認してください。
- 小さなコースターなどを選び、編む前に一段分を自分の言葉で説明する。
- 動画や写真で針を入れる場所を照合し、その一段を編む。
- 目数と端の形を確かめ、次の段を先に図から読み取る。
- 同じ操作が続けられたら、模様の繰り返しや円形の作品へ進む。
長いストールやマフラー、複数のパーツを組み立てる作品では、難しい記号の数に加え、繰り返す回数と仕上げの工程も増えます。図を読めるようになる練習なら、まず小さな範囲で一通り確かめ、コースターの作例やモチーフの練習へ進むと確認点を絞れます。
文章だけの海外レシピを使う場合は、図の代わりに目数・繰り返し・段末の合計を追います。英語の略語にはUS/UKの違いがあるため、英語レシピの読み方で表記体系を確かめます。どうしても同じ場所で迷うときは、段番号、困っている記号、直前の目数を整理して、教材の問い合わせ先や教室で確認してください。
よくある質問
記号を全部覚えないと編めませんか?
必要ありません。ただし、作る部分に出てくる記号と注記は、編む前に意味を確認します。名前を覚えていても初めての操作なら、小さな試し編みや公式の技法動画で確認してください。
編み図が読めないと作品を作れませんか?
作り目から仕上げまで説明された文章レシピや動画でも取り組めます。動画を選ぶときも、材料、目数、途中の確認点、最後の糸始末まで含まれているかを見ます。
編み図と記号一覧のどちらを先に見ますか?
まず作品全体と凡例を見て、読めない個別記号を一覧で調べます。一覧だけでは針を入れる位置や進行方向まで決まらないため、確認後に作品の図へ戻ります。
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amimo編集部より
この記事は、編み物を始める人が次の一手を決めやすくなるように、作品管理・段数管理アプリを運営する視点から、道具選び、手順、つまずきやすい点を整理しています。
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編み図を読む力
編み図、記号、無料レシピ、海外パターンを読めるようにするクラスタです。
amimoでは作品ごとにカウンターと編み図をまとめ、カウンターのメモに再開位置や材料を書いておけます。iOS・Android対応。無料ダウンロード、広告・アプリ内購入あり。無料利用には保存件数などの制限があります。