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かぎ針ポーチの作り方|巾着とファスナー付きの工程・仕上げを比較

かぎ針でポーチを作る人へ、公式巾着レシピと作家のファスナー付きポーチを比較。材料、編み地の組み立て、仕切り、開閉部、内袋の必要性と、使える形に仕上げる確認点を解説します。

黒い糸を持つハリネズミのイラスト
目次

編み物のポーチは、入れたい物に合う大きさで編み、脇と底を閉じて、口を使いやすく仕上げるところまでが一つの作業です。最初に開閉方法を決めると、編み終わってからファスナーが合わない、といった行き違いを減らせます。

この記事では、かぎ針の巾着ポーチとファスナー付きフラットポーチを例に、作り方と仕上げの違いを紹介します。目数を指定する編み図は、紹介するメーカー・作家の原本を開いて使ってください。

入れる物と、取り出し方を先に決める

まず中身を並べ、幅・高さ・厚みを測ります。ペンなら最も長い1本、化粧品なら立てるか寝かせるかまで決めます。編み地の外寸が合っていても、厚みやとじ代で内側が小さくなるので、完成寸法だけで「入る」と決めないようにしましょう。

開閉方法向く使い方作るときの注意
巾着口を大きく開いて取り出す小物入れ絞るための高さと、ひも通しが必要
ファスナー口を横に開き、持ち歩く物をまとめる実際の袋口と長さを合わせ、縫い付ける
ボタン・ふた開け閉めの動作を少なくしたいケースボタン周囲にすき間が残る。小物の落下を確認

巾着なら必ず簡単、ファスナーなら必ず難しいわけではありません。編む模様、つなぐ枚数、裏地の有無も含めて作業量を比べます。

候補1:グラニースクエア2枚のミニ巾着ポーチ

クロバーの公式レシピは、並合太毛糸とかぎ針5/0号を使い、四角いモチーフを2枚つないで作ります。くさり編み・長編みなどでモチーフを編み、細編みで底と脇をつなぎ、袋口とひもを仕上げる構造です。

ファスナーの縫い付けはありませんが、色替え、モチーフを同じ大きさにすること、ひも通しが必要です。模様には穴があるので、裸の硬貨や細かな部品を入れる用途にはそのまま向かない場合があります。詳しい工程と公式寸法の表記上の注意は巾着の作り方で説明しています。

底から続けて編む巾着という選択肢

モチーフをつなぐほかに、輪の作り目から底を広げ、そのまま側面を編む方法もあります。Roniqueの初心者コース第2回は、長編みを中心にした巾着で、底の増し目、袋口、スレッドコードという編みひもの作り方まで確認できます。

この構造では、底を広げる段と、増し目せず側面を立ち上げる段の切り替わりが大切です。底の目数がずれると袋口の模様にも影響するので、側面に入る前に図と照合します。本体が編めた時点では完成ではなく、ひもを作って通し、左右から引いて口が閉じることまで確認しましょう。

大きくしたい場合、底を大きくする変更と高さを足す変更を区別します。底を変えると袋口に必要な目数も変わるため、作者が説明するアレンジ範囲で進めてください。入れたい物が収まるかは、ひもを絞る分を除いた内側で確かめます。

候補2:仕切り付きのファスナーポーチ

作家Roniqueの「仕切り付きフラットポーチ」は、本体用と中仕切り用の長方形モチーフを組み合わせる作品です。指定材料で平置き約20.5×12cm。マニラヘンプヤーン37g(2玉)、かぎ針7号、20cmのカットできるタイプのファスナー、テグス、縫い針を使います。

細編みを中心に角で増し目をして長方形を作り、本体を折って仕切りを挟み、脇を引き抜きはぎします。長方形を往復でまっすぐ編む方法とは違い、最初のくさりの周りを編み広げます。編み始めと角の扱いを原本で確認してから取りかかりましょう。

仕切りのあるポーチを作りたい人には具体的な候補ですが、編み地を作る作業に加えてファスナーの縫い付けがあります。初めての一作品なら、必要な操作を練習用の編み地で試しておくと進めやすくなります。

材料を買う前に決めること

糸はレシピの指定を出発点にし、実際に持ち歩く用途と手入れ方法を確認します。毛足の長い糸は口やファスナーに絡みやすい場合があるため、初めは目が見える糸で編み地と開閉部の関係を確かめます。短い余り糸を多数つなぐと糸始末が増えるので、小さなポーチでも残り量を見て選びましょう。

必要な道具はかぎ針、とじ針、はさみ、目印、寸法を測る道具です。ファスナー付きなら縫い針と縫うための糸、内袋付きなら布などが加わります。針の号数は作品ごとに決め、本体とひもで違う針を使う指定も見落とさないようにします。

キット・動画を選ぶときのチェック

キットは材料の組み合わせに迷うときの候補ですが、「全部入り」と思わず内容物を読みます。糸のほかに編み図があるか、ファスナーや留め具が入るか、針は別売りかを確認してください。基礎説明を省略するキットもあるため、使う記号の一覧と編み始めの説明も見ておきます。

動画なら、底から袋口、糸始末や仕立てまで一つの作品の手順が続いているものを選びます。再生リストや完成写真だけでは、必要量や完成寸法が分からないことがあります。説明欄の材料表と元の配布ページを一緒に確認しましょう。

「編んで作るポーチ」には棒針編みやマクラメの作品もあります。棒針編みは針に複数の目を保持して編み、マクラメはひもを結ぶ技法です。かぎ針の解説だけでは対応できないため、好きな模様と使う技法を照合してから道具を買います。

本体と仕立てをつなぐ3つの確認

1.編み図と部品を対応させる

本体・仕切り・袋口など、どの図を何枚編むかを紙に書きます。Roniqueの例では、大きい本体を二つ折りにして、小さい仕切りを挟みます。「前後2枚と仕切り1枚」をすべて別々に編む構造だと読み違えないようにしてください。

最初の数段で角の増し目と左右の目数を確認します。編み終わってから角の不足に気付くと直す範囲が広いため、1段ごとに図と照合しましょう。記号が分からないときは編み図の読み方も参考になります。

2.つなぐ前に重ね、口の位置を確認する

編めた部品を置き、とじる辺と開けておく辺へ目印を付けます。仕切りを入れる場合は、上端をどこまで上げるかも確認します。Roniqueの例では、口付近や底の一部は仕切りを挟まず、本体だけをつなぐ指定です。最初から最後まですべて3枚を一緒にはがないよう、原本の色付き記号と対応させます。

つなぎ目が余る場合は、無理に強く引いて縮めず、対応する角と目を見直します。片側だけ1目ずれると、口の高さがそろわなくなることがあります。

3.開閉部を仮留めしてから固定する

ファスナーは袋口を伸ばさずに置き、左右端と中央を仮留めして一度開閉します。布部分が波打つ、編み地を歯に巻き込むといった場合は、縫う前に位置を直します。

紹介したレシピは袋口に合わせて切れるファスナーを使う指定です。金属製など別のタイプへ同じ切り方を当てはめないでください。縫い方は原本に従い、力が掛かる両端も確認します。縫い終えたら中身を入れ、口が無理なく閉まるか試します。

内袋は必要?

編み地に穴がある、鍵の先が出る、ペンが引っかかる場合は、内袋が必要になることがあります。一方、ケース入りの物だけをまとめる用途なら、内袋なしで使える場合もあります。

内袋を付けるときは完成した編み地の内側を測り、布の縫い代、底の形、開閉部との関係まで決めます。この記事の2例へ共通の布寸法を当てはめることはできません。裁縫が初めてなら、内袋の型紙と取り付けまで載ったレシピを選びましょう。

よくある失敗と確認点

状態確認すること
本体が台形になる端の目、角の増し目、段ごとの目数
脇がつれる対応する目を飛ばしていないか、とじ糸を引きすぎていないか
口の左右の高さが違う折る位置、仕切りの位置、はぎ始めの目
ファスナーが開閉しにくい編み地を伸ばして縫った、歯の近くに糸や編み地がある
小物が抜ける編み地の穴だけでなく、底やとじ始めのすき間

用途と飾りは使い心地を確認してから

ペンケース・イヤホンケース・スマホポーチへ使う場合

横長のペンケースは、最長のペンが袋口を通ることと、先が編み地へ刺さらないことを確認します。イヤホンケースは、充電ケースごと入れた状態でふたやひもが閉じるかを試します。スマホポーチでは本体の重さが加わるため、平置きの寸法に加えて、口の閉じ方と持ち手の固定を説明した専用レシピを使いましょう。

花模様、波模様、ツイード風、食べ物に見立てたデザインも、まずこの使い勝手が土台になります。立体的な飾りやフリルは完成寸法の外側へ出る場合があるので、バッグの中に入れるときの厚みまで見ます。編み針を持ち歩く「編み物用のポーチ」を探している場合は、針先を覆えるケースや内側の収納があるかも確認してください。

手帳やサニタリー用品を入れるなら、入れたい物の厚みと出し入れの向きを確認します。お薬手帳ケースは冊子が折れないか、サニタリーポーチは口を閉じたときに中身が見えにくいかを試しましょう。持ち歩き用のストラップは、付け根と本体の両方に負担がかかるため、用途に合う固定方法を選びます。

玉編み、ポンポン模様、格子、なわ編み・アラン模様は、平らな編み地とは厚みや伸び方が変わります。最初に模様一単位を編み、必要な内寸を保てるかを確認してください。ビーズを編み込む作品では、糸へ通す順番や針を通せる穴の大きさもレシピに合わせます。タッセルはファスナーを開閉するときに引っ掛からない位置へ付けます。

花やリボンは本体の完成後に仮置きする

花モチーフリボンを加える場合、開閉する位置を避けて仮置きします。先に大きな飾りを付けると、とじ針を通したりファスナーを縫ったりする作業を邪魔することがあるため、本体が使える状態になってから位置を決めましょう。

amimoで作品のカウンターに段数を記録し、メモへ「仕切り完成/本体は○段まで/次は脇をはぐ」と書けば、編む工程と仕立てる工程を続けて追えます。糸名、針の号数、実際の寸法も一緒に残すと、次のポーチとの比較に使えます。

まだつなぐ操作が難しい場合は、簡単な編み物小物の記事で一枚の編み地を完成させてから、袋へ進めてみてください。

amimo編集部より

この記事は、編み物を始める人が次の一手を決めやすくなるように、作品管理・段数管理アプリを運営する視点から、道具選び、手順、つまずきやすい点を整理しています。

公開
2026/03/28
更新
2026/09/10

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