Guide 04

編み物ノートの書き方|途中で迷わない記録項目とテンプレート

編み物ノートに何を書けばよいかを、最小限の記録、詳しいテンプレート、具体的な記入例で解説。紙とアプリの違いや、段数・糸・針・変更点を残すタイミングもわかります。

公開日: 2026/05/23 最終更新日: 2026/09/07
毛糸や編み地を並べて編み物ノートを書くハリネズミのイラスト
目次
  1. まずは1分で書ける「再開メモ」から
  2. そのまま使える編み物ノートのテンプレート
  3. 作品を始めるとき
  4. 編んでいる途中
  5. 作品が完成したとき
  6. 編み物ノートの記入例
  7. テンプレートで迷いやすい7項目
  8. 1. レシピや編み図の出典
  9. 2. 毛糸の情報
  10. 3. 針と道具
  11. 4. ゲージとサイズ
  12. 5. 段数・目数・現在位置
  13. 6. レシピから変えたこと
  14. 7. 間違いと直し方
  15. ノートは四つのタイミングで書く
  16. 紙・表計算・アプリの違い
  17. 複数の編みかけを管理する方法
  18. 続かない書き方と直し方
  19. 最初から全項目を埋めようとする
  20. 感想だけで終わる
  21. 写真だけを残す
  22. 予定と実績を同じ欄に書く
  23. 記録場所が作品ごとに違う
  24. よくある質問
  25. 編み物ノートには何を書けばいいですか?
  26. 専用のノートを買う必要はありますか?
  27. ロルバーンのような方眼ノートでも作れますか?
  28. 毎日書かないと意味がありませんか?
  29. 紙とアプリのどちらが向いていますか?
  30. 過去の作品も記録した方がいいですか?
  31. 今日から始めるなら、この一行だけ

編み物ノートに何を書けばよいか迷ったら、最初は次の5項目だけで十分です。

  1. どの作品を編んでいるか
  2. 何段・何周まで終わったか
  3. 次に何をするか
  4. 使っている糸と針
  5. いつ記録したか

編み物ノートの目的は、ページをきれいに飾ることではありません。時間が空いても、続きから同じ条件で再開できる状態を作ることです。まず1分で書ける形から始め、再利用したい情報だけ後で足します。

まずは1分で書ける「再開メモ」から

手を止めるたびに詳しい制作記録を書くと、ノート自体が負担になります。編みかけを再開するために最低限必要なのは、現在位置と次の一手です。

次の書式なら、紙の余白、スマートフォンのメモ、編み物アプリのどれでも使えます。

9/7 24段まで完了
次は25段目。最初の1目で増し目
青いマーカーまで表編み

「24段」とだけ書くより、「24段まで完了」と書く方が、次に編む段を取り違えません。段数カウンターを使う場合も、数字が完了段なのか、これから編む段なのかを決めておきます。基本の数え方は編み物カウンターの使い方で詳しく説明しています。

そのまま使える編み物ノートのテンプレート

すべての項目を毎回埋める必要はありません。「開始時」「中断時」「完成時」に分けると、書く内容を絞れます。

作品を始めるとき

【作品】
作品名:
用途・贈る相手:
開始日:
完成予定:

【レシピ・編み図】
名称/作者:
本・URL・PDF・動画などの保存場所:
作るサイズ:
参照した版・更新日:

【材料と道具】
糸の商品名:
色番号/ロット:
素材:
使用量の予定:
針の種類/号数:
その他の道具:

【サイズ・ゲージ】
目標サイズ:
ゲージ:10cm四方で 目・ 段
自分の試し編み:10cm四方で 目・ 段

レシピの保存場所には、URLだけでなく「本の名前とページ」「端末内のPDF名」「動画の何分から見るか」まで書くと、探し直す時間を減らせます。

糸は商品名だけではなく、色番号とロットも残します。同じ商品名・色名でも、製造ロットが違うと色合いに差が出ることがあるためです。糸玉のラベルを写真で残す方法でも構いません。

編んでいる途中

【進捗】
記録日:
完了した段・周:
現在の目数:
次にすること:

【変更・修正】
レシピから変えた場所:
間違えて直した場所:
増し目・減らし目の位置:
糸を替えた位置:

【次回の自分へ】
確認するページ・動画:
気をつけること:

途中の記録で最も大切なのは「次にすること」です。何を終えたかだけでは、再開時にレシピを読み直す必要があります。次の段の指示、針を入れる場所、使う色などを一文で残します。

作品が完成したとき

【完成記録】
完成日:
完成サイズ:
実際に使った糸量:
残った糸量:
水通し・仕上げの方法:

【振り返り】
うまくいったこと:
難しかったこと:
次回変えたいこと:
もう一度作るなら:

【写真】
全体:
編み目・模様:
着用・使用した状態:

完成後の記録は、次に同じ作品を作るときの資料になります。針の号数、完成サイズ、使った糸量の実績を残すと、条件を再現しやすくなります。

編み物ノートの記入例

ネックウォーマーを想定した記入例です。

項目記入例
作品名リブ編みのネックウォーマー
レシピ手元の基礎本42ページ、Mサイズ
並太ウール、生成り、同じロットを3玉
8号の輪針
ゲージ指定は10cmで18目・24段。自分は18目・25段
現在位置32段まで完了。針上は96目
次にすること33段目から色を替え、2目ゴム編みを8段
変更点首まわりをゆるくするため、指定より作り目を4目追加
次回の注意伏せ止めをきつくしない。糸端を長めに残す

この例では、感想よりも「次に手を動かすための事実」を先に書いています。感想や飾りは、必要なら後から足せます。

テンプレートで迷いやすい7項目

前のテンプレートをそのまま使える場合は、この章を読み飛ばして構いません。ロットやゲージ、予定と実績など、書き分けに迷いやすい項目だけ補足します。

1. レシピや編み図の出典

本、PDF、Webページ、動画など、もう一度たどり着ける情報を残します。Webの情報は更新・削除されることがあるため、作者名やページ名も書いておくと探しやすくなります。有料パターンや書籍を無断で複製するのではなく、自分が正規に参照できる場所を記録します。

2. 毛糸の情報

商品名、色番号、ロット、素材、1玉の重さと長さ、使用玉数を残します。すべて書くのが面倒なら、ラベルの表裏を撮影し、使った玉数だけ文章で追記します。

3. 針と道具

かぎ針・棒針・輪針などの種類と号数を記録します。同じ号数でも、素材や針先の形で編み心地が変わると感じた場合は、メーカーやシリーズ名も残します。段数マーカーやコードの長さなど、作品固有の道具も必要に応じて書きます。

4. ゲージとサイズ

ウェア、帽子、靴下などサイズが重要な作品では、指定ゲージと自分のゲージを分けて記録します。水通しの前後で変わった場合も両方残します。

ゲージは糸や針の組み合わせだけでなく、編む人の手加減でも変わります。前回の数字をそのまま流用せず、サイズが重要な作品では試し編みをして、ゲージを測り直してください。

5. 段数・目数・現在位置

段数だけでなく、その位置で何目あるかも区切りごとに確認します。増し目・減らし目のある作品では、「何段目で」「どこに」「何回」入れたかを残すと復旧しやすくなります。

6. レシピから変えたこと

丈を長くした、持ち手を太くした、袖の減らし目を変えたなど、変更は実行した直後に書きます。予定だけの案と、実際に編んだ変更を混ぜないようにします。

たとえば、次のように状態を付けます。

  • 予定:40段で一度試着する
  • 実施:42段まで編み、丈を3cm延長した

7. 間違いと直し方

失敗した事実より、「どう直したら戻れたか」が次回に役立ちます。ほどいた段、拾い直した目、参考にしたページを短く残します。完成写真だけでは見えない経験が、次の作品の判断材料になります。

ノートは四つのタイミングで書く

記録を続けるには、書く量を増やすより、記録するタイミングを決めておくほうが楽です。条件を変えるたびに、該当する項目を追記します。

  1. 編み始める前:レシピ、糸、針、サイズを書く
  2. 条件を変えた直後:糸、針、目数、レシピ変更を書く
  3. 手を止める直前:現在位置と次にすることを書く
  4. 完成後:実寸、使用量、仕上げ、次回の改善を書く

毎日の日記にしなくても、状態が変わるときだけ記録すれば必要な情報は残ります。編んだ時間や気分を楽しみとして書きたい場合は、制作記録とは欄を分けると、あとで必要な数字を探しやすくなります。

紙・表計算・アプリの違い

編み物ノートに決まった道具はありません。自分が編む場所と、作品数に合わせて選びます。

方法向いている使い方長所注意点
紙のノート一冊を作品集として育てたい図や糸を貼れ、自由に書ける外出先に忘れる、検索しにくい
ルーズリーフ・カード作品ごとに分けたい並べ替えや差し替えがしやすい紙が散らばらない保管方法が必要
表計算・汎用メモ項目を自分で設計したい検索、複製、集計がしやすい編みながらの段数操作には手数が多い
編み物アプリ段数と作品資料を近くに置きたい複数カウンター、写真、メモを作品単位で扱いやすい充電や端末の設定に影響される

紙とアプリは、どちらか一方に統一しなくても構いません。たとえば、編んでいる最中はアプリで段数と再開位置を記録し、完成後に残したい写真や感想だけ紙へまとめる方法もあります。

段数と作品メモを同じ場所に残す

amimo(あみも)では、作品ごとに複数のカウンターを作り、写真やメモと一緒に管理できます。編み図として、写真、PDF、Webページ、YouTube動画、テキストを登録できます。糸名や針の号数は、作品のメモ欄に残せます。

「数字だけでは再開できない」「編み図を毎回探している」と感じたときに使える選択肢です。

複数の編みかけを管理する方法

作品が増えたら、作品ごとに道具と記録を一組にします。

  • 作品袋:毛糸、使っている針、途中のパーツ
  • 作品ノート:段数、目数、編み図の場所、次にすること
  • 作品名:袋、ノート、カウンターで同じ名前を使う

「青いバッグ」のような短い名前でも、三つをそろえるだけで取り違えが減ります。針を別作品へ移した場合は、その時点で号数を記録してください。数週間後に見た目だけで判断するのは難しくなります。

優先順位を決めたいときは、すべてを均等に進めず、次の三つに分けます。

  • 今週進める作品
  • 材料や確認待ちの作品
  • いったん休む作品

休む作品にも、現在位置と休止理由だけは残します。再開するか、ほどいて材料へ戻すかを判断しやすくなります。

続かない書き方と直し方

最初から全項目を埋めようとする

テンプレートは選択肢であり、宿題ではありません。中断時は現在位置と次の一手、完成時はサイズと使用量というように、その場で必要な欄だけ使います。

感想だけで終わる

「難しかった」「楽しかった」も大切ですが、それだけでは次回の条件を再現できません。針の号数、段数、目数、変更位置のいずれか一つを添えます。

写真だけを残す

写真は色や形を残せますが、針の号数やレシピの変更点までは写りません。写真に一行の説明を付けます。

予定と実績を同じ欄に書く

「ここで減らす予定」と「実際に減らした」を区別します。チェック記号、日付、「予定/実施」のラベルなど、自分がひと目で判断できる方法を決めます。

記録場所が作品ごとに違う

紙、スマートフォン、SNSの下書きなどへ散らばると、探すこと自体が負担になります。記録先を一つに決め、ほかの場所には、その記録先がわかるメモだけを残します。

よくある質問

編み物ノートには何を書けばいいですか?

最初は、作品名、完了した段・周、次にすること、糸と針、日付の5項目で十分です。作品を再現したくなったら、レシピの出典、ゲージ、変更点、完成サイズ、使用糸量を足します。

専用のノートを買う必要はありますか?

ありません。普通のノート、方眼ノート、ルーズリーフ、100円ショップのノートでも始められます。図を描くなら方眼、糸ラベルや写真を貼るなら余白の広い紙、作品ごとに順番を変えるならルーズリーフが便利です。

ロルバーンのような方眼ノートでも作れますか?

作れます。商品名より、持ち歩く大きさ、ページの増減、写真やラベルを貼る余白を基準に選んでください。リングが編み物中の手元に当たる場合は、ノートを横に置く位置も確認します。

毎日書かないと意味がありませんか?

毎日でなくても問題ありません。編み始め、条件変更、中断、完成の4回を押さえれば、再開と再現に必要な情報を残せます。

紙とアプリのどちらが向いていますか?

図を描く、糸を貼る、完成作品集として眺めるなら紙が向きます。段数を操作しながら複数作品を切り替え、写真や編み図も参照するならアプリが向きます。役割を分けて併用する方法もあります。

過去の作品も記録した方がいいですか?

すべてをさかのぼる必要はありません。もう一度作りたい作品、サイズ調整が必要だった作品、余り糸を使いたい作品から記録します。写真と記憶で確かめられる事実だけを書き、不明な数字は推測で埋めないようにします。

今日から始めるなら、この一行だけ

新しいノートや完璧なテンプレートを用意する前に、今編んでいる作品へ次の一行を残してください。

○段まで完了。次は○段目。最初に○○をする。

編み物ノートは、未来の自分へ渡す作業メモです。必要な事実が見つかり、編みかけへ戻れれば役目を果たしています。まずは、上の一行を今の編みかけに残すところから始めましょう。

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編み物の段数・作品メモ・編み図を、作品ごとにまとめて管理

ガイドで決めた道具や作品、迷った記号、次に編む段をあみもに残しておくと、編みかけに戻りやすくなります。