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編み物の糸のつなぎ方|かぎ針・棒針、結び方と糸始末

かぎ針・棒針で糸を替える位置と手順、色替え、表裏の糸始末を解説。結ばない方法とはた結び・マジックノットの違い、糸端が短い場合の確認も紹介します。

抽象的な図を広げるハリネズミのイラスト
目次

かぎ針の細編みは、最後に2つの輪を引き抜くところで新しい糸へ替えます。棒針の往復編みは、段の端で新しい糸を持って次の段を編む方法から始められます。 どちらも古い糸と新しい糸の端を残し、あとでとじ針で始末します。

糸を結ぶだけで終わらせず、「替える位置を決める → 新しい糸で編む → 糸端を始末する」の順に進めましょう。

編み方と目的で選ぶ糸のつなぎ方

今の状況まず試せる方法確認すること
かぎ針・同じ色の糸を足す細編みの最後の引き抜きから、新しい糸を使う替えた目が緩んでいないか、糸端を始末できるか
かぎ針・次の目から色を替える直前の細編みを完成させる最後の引き抜きを新色にする次の目の頭に旧色が残っていないか
棒針・往復編みで新しい玉へ替える段の端で糸を替え、新しい糸1本で次の段を編む段の最初の目が大きくなっていないか
太い糸、滑りやすい糸、透かし模様小さな編み地でつなぎ方と糸始末を試す重ねた部分の厚み、結び目の抜け、表への糸端の露出

輪編みの色替えや、糸を渡す編み込みには別の工夫が必要です。以下は、細編みと棒針の往復編みの基本手順です。作品レシピにつなぎ位置の指定がある場合は、その指定も確認してください。

かぎ針編み:細編みの途中で糸をつなぐ手順

1.古い糸で細編みの途中まで編む

前段の目へ針を入れ、古い糸を掛けて引き出します。針に輪が2つ掛かったところで止めます。 細編みを完成させてから替えると、色の切り替わる位置がずれます。

2.最後の引き抜きを新しい糸にする

新しい糸の端を糸始末用に残し、玉につながる側の糸を針に掛けます。その糸を2つの輪に通して引き抜きます。これで古い色の細編みが完成し、針に残る輪が新しい色になります。

新しい糸の端が抜けないよう指で押さえ、次の目から新しい糸で細編みを続けます。古い糸をもう使わない場合は、こちらも糸端を残して切ります。同じ色の別の糸玉へ替えるときも、操作は同じです。

色替えを最後の引き抜きで行うタイミングは、DROPSの細編みの色替え動画でも確認できます。動画では使わない色を編みくるんで運びますが、糸を運ぶと編み地に厚みが出るため、単に新しい玉へ替える場合と区別してください。

3.つないだ目を整える

数目編んだら古い糸と新しい糸の端を軽く引き、つなぎ目の大きさを周りに合わせます。強く締めすぎると、そこだけ編み地が縮みます。糸端はまだ短く切らず、最後の糸始末へ進みます。

段の境目で色を替えたいとき

往復編みなら、前の段の最後の細編みの引き抜きを新色にし、新色で立ち上がりのくさりを編んで折り返します。輪編みでは引き抜き編みを閉じる色や位置も関わるので、この往復編みの手順をそのまま当てはめず、レシピの指示に従います。

「何目から新色か」を決めて練習する

例えば細編み10目の段を、最初の4目は色A、5目目から色Bで編みたいとします。切り替えるのは5目目を編み終えるときではなく、4目目の最後の引き抜きです。

位置使う糸と状態
1〜3目目色Aで通常どおり細編み
4目目の前半色Aで糸を引き出し、針に輪が2つある状態で止める
4目目の最後色Bを掛け、2つの輪を引き抜く
5〜10目目色Bで細編み。段全体は10目のまま

これは色替えの位置を確かめる練習例です。新しい色の糸端を誤って玉側の糸と一緒に持っていないか、切り替えた場所だけ目が緩んでいないかも見ます。

棒針編み:段の端で新しい糸へ替える手順

  1. 古い糸で今の段を編み終えます。糸始末分を残せないほど短い場合は、前の段まで戻って替える位置を決めます。古い糸をもう使わない場合は、糸始末分を残して切ります。
  2. 編み地を返し、新しい糸の端を糸始末用に残します。新しい糸の玉につながる側を、いつも糸を掛ける手で持ちます。
  3. 次の段の最初の目から、新しい糸だけで編みます。端が抜けないよう指で押さえながら数目進めます。すべり目など端の指定がある作品は、その指示に従います。
  4. 古い糸と新しい糸の端を軽く引き、最初の目の緩みを整えます。以後は新しい糸で編み続け、残した糸端は裏側で始末します。

これは新しい糸1本で編む方法です。古い糸と新しい糸を2本一緒に編む方法とは異なります。無意識に2本を持つと、その部分だけ太くなったり、次の段で1目を2目として拾ったりするので注意してください。手の動きと糸始末は、クロバー「棒針編みの基礎10 糸の替え方」でも確認できます。

残した糸端を始末する

糸端は、とじ針に通して編み地の中を往復できる長さを残します。目安として10〜15cm程度から考え、太い糸や滑りやすい糸では処理しやすい長さに調整します。

  1. 作品を裏返し、一方の糸端をとじ針へ通します。
  2. 近くの同じ色の編み目の裏側へ糸をくぐらせます。表に出ないよう、数目ずつ確かめて進めます。
  3. 途中で向きを変え、糸端を別の経路へ戻します。編み地を自然な幅へ軽く広げ、引きつれと緩みを確認します。
  4. もう一方の糸端も別に始末します。表側に糸端が見えず、軽く動かしても抜けないことを確かめてから余分を切ります。

薄い編み地では、同じ場所へ糸端を集中させると厚みが出ます。透かし模様なら穴を横切らず、目が詰まった部分へ通します。糸始末後に水通しをする場合も、使った糸の取り扱いを先に確認してください。

糸が残り少ないとき、次の段へ進むか

途中で糸端が短くなりすぎる前に止まり、つなぐ位置を決めます。糸の残り長さだけで「あと1段編める」とは一律に判断できません。幅や編み方で使う量が変わるためです。

棒針の往復編みで端から替える方法を使うなら、今の段を最後まで編んで糸始末分も残せるかを確認します。足りなければ手前の段の端へ戻します。段の途中で替える指定や方法を使う作品は、そのレシピに従ってください。

糸玉の途中に結び目を見つけたときも、短く切って編み地へ隠す前に、使用糸でのつなぎ方と糸始末を確認します。結び目が固いことだけでは、洗濯や使用後に抜けない保証にはなりません。

結ぶ方法と結ばない方法の違い

方法向いている判断注意点
新しい糸で続けて編み、糸端を始末結び目の厚みを避けたいとき糸を替えた直後は緩みやすい。最後の糸始末まで必要
2本を重ねて編む同色の糸で、厚みが目立たないか試せるとき重なった部分を次の段で1目として扱う。薄い作品では太さが出る
結んでつなぐ結び目の位置や、使用糸での保持を確認できるとき結び目の抜けや表への露出を確認。結び目ぎりぎりで切る方法をすべての糸に使わない

「どの糸でも絶対にほどけない方法」とは考えず、使う糸の小さな編み地で確認しましょう。最初は結ばずに新しい糸で続け、糸端をとじ針で始末する方法を一つ覚えると、操作を整理できます。

はた結び・二重結びを使う場合の考え方

糸を結んでつなぐ方法を調べると、「はた結び」「二重結び」「マジックノット」などの名称が出てきます。名前だけで同じ結び方と判断せず、糸を通す順番と、完成した結び目を確認しましょう。丸安毛糸のはた結びの解説には、段の端で結ばずに替える方法、はた結び、別の二重結びの写真が載っています。毛糸ピエロの基本動画も結び方を動きで確認する資料になります。

マジックノットは、二つの結び目を寄せてつなぐ

マジックノットは、一方の糸端で相手の糸の周りに結び目を作り、反対側の糸端でも同様に結び、二つの結び目を互いに寄せる方法です。こしらうの写真解説では、二本を並べた状態から、左右に一つずつ結び目を作る流れを確認できます。

練習では糸端を長めに残し、それぞれの結び目を整えてから、作品へ続く二本をゆっくり引きます。結び目が一か所に寄らない、片方だけ解ける場合は、糸を通した順番を見直しましょう。二本をまとめて普通に固結びする操作とは異なります。細い糸でも結び目は残るので、目立ち方と用途を確認して採用します。

結ぶ前後に確かめたい三つのこと

  1. 試す糸を作品と同じにする。 太さや滑りやすさが違えば、結び目の大きさや緩み方も変わります。練習では二色を使うと、どの糸をどこへ通したか見分けやすくなります。
  2. 図の向きと締める糸を合わせる。 はた結びは糸の上下と輪に通す向きが重要です。写真の途中を飛ばさず、一段階ごとに対応を確かめます。最後は片方だけを引き続けず、指定された糸を釣り合うように締めます。
  3. 引いた状態と編み込んだ状態の両方を見る。 手で軽く張力をかけて緩まないか確認し、小さな編み地の中で結び目が表に出ないか、触ったときに当たらないかを見ます。

動画によっては糸端を短く切る仕上げを紹介していますが、どの糸でも同じ長さでほどけないとは限りません。確認できないまま結び目の根元で切らず、糸端を隠せる余裕を残します。肌に触れる面や薄いレースで結び目が気になるときは、段の端で糸を替え、後から始末する方法へ戻せます。

表・裏・編み端で糸端を隠す場所を変える

かぎ針の編み地では、表に模様があるか、両面を見せるかで糸端の置き場所を決めます。日本ヴォーグ社の基礎解説には、表側・裏側・端で糸を替える例があります。表から新しい糸を引き出す必要がある工程でも、最後の糸端まで表に出したままにする必要はありません。

裏側がある作品は、模様が目立たない裏の編み目に沿わせます。往復編みで一段ごとに面が変わる場合は、段数だけで表裏を決めず、作品の表側にマーカーなどで印を付けておくと迷いません。マフラーやショールのような両面が見えるものは、端の厚みや隠した糸が透けないかも両側から確認してください。

とじ針がない、糸端が短すぎるとき

とじ針がないときは、かぎ針で糸端を少しずつ引き込む方法があります。ただし、かぎ針が入る隙間と引き出せる長さが必要です。無理に編み目を広げず、とじ針など、糸始末の道具をそろえることも検討しましょう。

糸端を短くしすぎた場合は、同じ手順で十分な距離を通せません。接着剤だけで補強しようとせず、戻れる位置までほどいて糸端を取り直せるかを先に考えます。新しい糸と一緒に端を編み包む場合も、それだけで完了と決めず、軽く編み地を伸縮させて抜けがないかを確かめ、必要な始末を残します。

つなぎ目で困ったときの確認表

困っていること確認・修正するところ
つなぎ目だけ穴が開く残した糸端を軽く引き、周囲の目の大きさに合わせてから始末する
色が1目ずれる細編みを完成させる「最後の引き抜き」で新色にしたか確認する
一部分だけ厚い糸を2本一緒に持っていないか、糸端を同じ場所へ集中させていないかを見る
糸端が表へ出る裏側で通す経路を変える。糸端を切る前に表裏を確認する
次に同じ配色を再現できない替えた段数・段内の目数・色名を記録する

よくある質問

Q
糸をつなぐときは結んでもいいですか?
A

結ぶ方法もありますが、糸によっては結び目が抜けたり表へ出たりします。小さな編み地で確認し、結び目だけに固定を頼らず、残した糸端を始末してください。

Q
いちばん簡単な糸のつなぎ方は何ですか?
A

細編みなら最後に2つの輪を引き抜くところで新しい糸へ替えます。棒針の往復編みなら段の端で替え、新しい糸1本で次の段を編みます。残した糸端は最後に始末します。

Q
色を変えるときのコツはありますか?
A

細編みでは、色を替えたい目の直前の細編みを完成させる際、最後の引き抜きを新色にします。次の目から新色で編み続けます。輪編みの段の境目はレシピの指定も確認してください。

Q
糸端はどれくらい残せばいいですか?
A

短すぎると始末しにくいので、10cmから15cmほど残すと扱いやすいです。滑りやすい糸は少し長めに残して、複数方向に通すと安心です。

Q
滑りやすい糸はほどけやすいですか?
A

ほどけやすいことがあります。コットンや化繊のつるっとした糸は、糸端を短く切りすぎず、編み地の中にしっかり通して始末しましょう。

Q
糸をつないだ場所を忘れない方法はありますか?
A

つないだ段数や位置をメモしておくと、あとで確認しやすくなります。特にウェアや左右対称の作品では、どこで色替えしたかの記録が役立ちます。

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作ったものを記録して次につなげる

本体8段目/5目目から青/4目目の最後で色替え/両方の糸端は未始末。

このように「色が始まる位置」と「操作した位置」を区別して記録します。紙の余白に書くほか、amimoではカウンターのメモへ保存できます。左右一組の作品では1枚目の記録を見ながら、2枚目の同じ位置を確認できます。

amimo編集部より

この記事は、編み物を始める人が次の一手を決めやすくなるように、作品管理・段数管理アプリを運営する視点から、道具選び、手順、つまずきやすい点を整理しています。

公開
2026/04/11
更新
2026/09/10

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糸を替えた段・目の位置と色名を残すと、同じ配色を繰り返すときに確認できます。

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